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見苦しくたって必死に生きたい

推しの舞台のチケットが取れない

抽選運。ここぞというときに役に立つくらいはあります。席運もわりと良好です。

先着の強さ。イープラスとカンフェティ、チケットペイはまかせてください。ローチケは修行中です。ぴあは友達になれません。某社の先着では最前を出すのが得意です。

人海戦術。昨今とても問題になっていて大きな声で「しています!」なんて言おうものなら袋叩きにされると思いますが、友人にだけは恵まれています。頼めばたくさんの人が協力してくれます。

いままで、観たいと思ってチケットが取れなかった舞台なんてひとつもありません。



なのに、推しの舞台のチケットが取れません。

というか今、進行形で取れていません。



なんでって?



チケットが完売してから出演が発表されるからです。



推しが舞台に立つのが泣きたいほどに嬉しいです。
新しい世界を演じてくれることが。舞台の上で輝いてくれることが。そしてそれを観ていろいろなことを感じられることが。

だけど、それを見届けられないかもしれないという不安や悔しさが常につきまとって、最近は一刻も早くこの趣味をやめようと自分に言い聞かせるようになりました。



出演が発表されてからは基本的に下記の手順で行動します。主な戦場は2.5大手です。(刀関係が最大手と思っています。主観です。)

【1】
舞台の公式ホームページを見てプレイガイドに飛び、販売状況に「×」が並んでいるのを見てため息をつく。
ここでチケットを手に入れられる場合もある。(あまりない。)

【2】
Twitterを開いて「【公演名】譲渡」と検索をかけて、手当たり次第に声をかける。それこそリプがいくつもついているような募集記事にも声をかけてそわそわしながら返信を待つ。
その他の流通サイトでもとことん探す。
ここでチケットを手に入れられる場合もある。

【3】
朝から気合を入れて仕事をこなし、終わり次第当日券に並びに行く。運がよければ観劇でき、運が悪ければ残念だったととぼとぼ帰宅する。
2公演ある日は近くのカフェなどで時間を潰し、「この時間、チケットがあれば髪を切りにでもいけたのにな」なんて考えながら手紙を書いたりして2公演目に備える。



【3】までを繰り返すとふしぎと1公演くらいはご縁にめぐまれるもので、初日の10日前に出演が発表されようが、チケットが完売していようがどうにかなっていました。

募集記事が書かれて1分以内に声をかけたりしていたので、きもちわるいなと思われていたとは思います。

ちなみにここで乱暴な解決策として【高額転売されているチケットを買う】という選択肢がありますが、わたしにはありませんので割愛します。



しかし、その高額転売が横行したおかげで、暗黙の了解でどうにかなっていた【2】の方法が取れなくなってきています。

みなさんが大好きな本人確認がいろいろな舞台で行われるようになりました。一般論として話すといいことだと思います。与えられた人が与えられた席に座るべきですから。

定価譲渡の善し悪しは多く語る気はありません。すべてが「自己責任」で行われていることです。



では最近の公式の見解や世の意見のとおり定価譲渡を【悪し】とするとどうでしょう?

完売した公演に推しの出演が決まったわたしはチケットを1枚も持たないまま当日を迎えるしかありません。

既にチケットを持っている友人に同行させてもらえばよいでしょうか?普通は余剰が出るようにチケットをとるなんてことはありません。(個人的にはよく余剰を出しますが、それは置いておきます。)
そもそも都合よく行きたい公演の行きたい日のチケットを友人が持っているなんてうまい話はそうそうありません。

当日券に並べばいいでしょうか?そうですね。そうなんですが希望者>当日券の数です。そりゃそうです。前売りが完売してるんですから。

いまは自己名義チケットの同行募集者を探すのが個人的なトレンドです。



出番が少なかろうが役名がなかろうがその時々の活躍を見届けたい。この思いに役の重要さや演者の知名度は関係しますか?

バックダンサーで出ずっぱり、どのキャストよりも長い時間ステージにいるのになんで見せてもらえないんですか?

なんなら、チケットが完売したあとに人気の役者さんの出演が発表されたりしますよね。この世は地獄か?

業界のことはしりません。きっと事情があるのでしょう。それに、推しの足枷にはなりたくないです。たびたび愚痴を言ったりしてやっかいなファンがついてると思われるくらいなら降りたほうがよっぽどましです。降ります。



だけど観たいんです。純粋に。



長い目でみて健全なチケットの流通が促進されるのであれば本人確認にはまったく疑問はありません。

しかし、チケットが完売するであろうタイトルで定価譲渡は許しませんよ。でも一般発売からはるか先に追加キャストの発表がありますよ、はあまりにもひどいような気がします。

追加キャストのファンは人間だと思われてない可能性もありますし、あまりにも当たり前にやられすぎるので、これはわたしの心がせまいのかと自分を責めたこともあります。

でもくやしくて、どうしても最速先行から戦いたくて、メインキャストの組み合わせや主催会社、脚本家や演出家をみて出演が発表されていない状態でほぼほぼ全通くらいチケットを取る暴挙に出たこともあります。法や倫理を守っているレベルのありとあらゆる手を使って良席をたくさん確保しました。案の定あとから出演が発表されて誇らしく通いました。1歩間違えば紙切れです。取った以上は行きますけど。

でもあいにく予知能力はないので、予想外の舞台に出演が決まると「ああ、つらいな。」って泣くしかないのです。

定価譲渡を許さないというならばせめて、出演が発表されてから一般発売くらいは戦わせていただけませんでしょうか?

どこかのお偉い人にいつかこの声が届いてご理解いただけることを願っています。